> > 特別連載:爽やかで素敵な看護師が語る訪問看護のオープン[第1話]

特別連載

爽やかで素敵な看護師が語る訪問看護のオープン

平成25年7月に東京都国分寺市で訪問看護ステーションを開業され、リハビリにも力を入れつつ、スタッフが爽やかに活き活きと活躍される体制を構築し、インキュベクスの訪問看護開業運営支援にも協力して下さっている、さわやか訪問看護リハビリステーション様の事例をご紹介します。管理者の八木亜希子様が詳しく語ってくださいました。

全4話


2015年10月23日

第1話:看護師と社長が出会ったその時

訪問看護ステーション開業の動機を教えて下さい。

私が社長と出会う前のことは、社長から聞いた話になります。

社長が訪問看護ステーションの開業を決心する前、会社の本業は人材派遣業・人材紹介業でした。その頃から、当時人材ビジネスの開業支援を提供していたインキュベクスとのお付き合いが続いていたと聞いています。
時代の流れが医療介護ビジネスへと向かう中で、社長はやはりインキュベクスの支援を受け、訪問看護に先んじてデイサービスを開業していました。
訪問看護の開業についても早くから案内を受け取っていたものの、社長はあまり気が進まなかったそうです。社長はフレンチシェフを例にこう言いました。
「僕がフレンチシェフなら、僕一人でもフレンチレストランを開ける。でもフレンチシェフじゃない僕がレストランをやろうと思ったら、シェフを雇ってその人件費分以上の利益を出さなければオーナーである僕の収入は無い。
僕は看護師ではないのだから、訪問看護ステーションもコストを僕一人分シビアに考えなければならない事業。なので、当初は開業を考えなかった。」

もちろん、社会が求める介護事業に興味があり、既にデイサービスを運営していた社長ですので、訪問看護にまったく興味がないわけではなく、デイサービスとのシナジーも感じていました。
そんな社長が最終的に訪問看護ステーションの開業を決意したのは、嬉しいことに、私との出会いだったそうです。
訪問看護を始めることを模索し始めた社長は、人づての紹介にこだわって看護師を探していました。
広告などに費用を投じればある程度候補が集まることを人材ビジネスの経験で熟知していましたが、最初のスタッフは人づてで集めることにこだわりました。なかなか良い候補者に巡り合わずにいる中で出会ったのが私だったのです。

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一方の私は、当時、看護師の国家試験対策の講師をしていました。忙しくも多くの人脈に恵まれた日々を過ごしていましたが、ある日、高校に入学した娘がとある難病だという診断が出たのです。
私はその時に受け持っていた生徒を送り出したら講師を辞め、娘に向き合う生活を送ろうと決心しました。そこに訪問看護ステーションの管理者/所長のお仕事のお話をいただいたのです。
最初、私はお断りするつもりでした。紹介して下さった方に失礼にならないよう、ちゃんとお会いしてきちんとお話をし、その上でお断りしようと決めて会食の場所に向かったのです。
しかし、そこに現れた社長は丁度、中耳炎にかかっており、話が聞こえているのかいないのかわからない状態で、しかも、話はたった10分で終わってしまいました。
断るつもりがろくに話もできずに終わってしまったことと、社長が用意して下さったフカヒレや高級チョコレートのお礼もちゃんと言いたかったのとで、私はもう一度会って、ちゃんと話を聞いてみようと思いました。

ところが、次に会う時までに訪問看護についてもっとよく知ろうと、自分で勉強をしてみたところ、予想以上に強い興味を持ってしまったのです。
仕事と家庭の両立がしやすい柔軟性もとても魅力的に感じましたし、これまで、講師業の中で送り出した生徒たちが、やりたいことがやれなかったり過酷な職場環境に置かれて病んで看護師を辞めてしまう姿を数多く見てきた私の中で「訪問看護ステーションならば、理想の職場を作れるかもしれない」という希望が芽生えてきました。

その頃、社長は私との出会いを通して、訪問看護への参入意志を完全に固めていました。
興味を持ったとは言え、まだ迷いの方が大きかった私ですが、2回目にお会いした時からずっと社長の熱烈な誘いを受け、信頼と意欲を高めていきました。
社長は社長で看護師である私との話の中で何度も心を震わせ、決意を強めていたと言います。
私が講師を辞めるきっかけとなった娘の難病の診断も不思議なことに陰性に変わり、私が訪問看護に打ち込める環境がいつの間にか揃っていたのです。

最初こそ社長に引っ張られるようにして訪問看護の世界に踏み込んだ私でしたが、気づけば私も社長と一緒に引っ張る側に回っていました。
開業するには私の他に2名の看護師が必要で面接を続けていましたが、応募はたくさん来るものの、直感に響かず、全員断ってしまいました。
ようやく良い応募者に出会えたのは申請予定日のギリギリ。社長も私も直感で採用を決めており、電話で採用を決定してしまいました。

voice_photo_sawayaka01 「静かな住宅街の中で、文字通り“さわやか”なロゴが映えるステーション」

応募者当人は、本当はパートタイムで働きたかったようですが、私と社長でグイグイ引っ張って常勤で納得してもらい、開業申請の当日に2人からハンコをもらう本当にギリギリのタイミングでした。
そんなギリギリの申請だったにもかかわらず、役所の窓口の方が親切な方で、申請もスムーズに通り、最初に計画した通りの平成25年7月1日に開業できることになりました。

 

次回は2015年10月30日公開予定


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