> > 特別連載:爽やかで素敵な看護師が語る訪問看護のオープン[第4話]

特別連載

爽やかで素敵な看護師が語る訪問看護のオープン

平成25年7月に東京都国分寺市で訪問看護ステーションを開業され、リハビリにも力を入れつつ、スタッフが爽やかに活き活きと活躍される体制を構築し、インキュベクスの訪問看護開業運営支援にも協力して下さっている、さわやか訪問看護リハビリステーション様の事例をご紹介します。管理者の八木亜希子様が詳しく語ってくださいました。

全4話:毎週金曜日更新


2015年11月13日

第4話:本業を廃業!?背水の陣

本業との相互作用があれば教えて下さい。

訪問看護を始める前の会社では、人材派遣業や人材紹介業を運営していました。その頃から、インキュベクスとのお付き合いがあったようです。

しかし、私が入社し、訪問看護ステーションに取り組むことが決まると、社長は人材事業の廃業を決めてしまいました。
社長から人材事業の廃業届を渡されて、私自身が役所に廃業届を出しに行きました。社長は「届を出しても受理されないこともあるから」と気楽な雰囲気で見送ってくれましたが、そのまま書類は受理されました。
私は帰り道、私自身がこの手で社長の「これまでの収入源と退路」を断ってしまったことを強く実感し、これは私がしっかりと支えていかなければならないと、私も決意を固めました。

後から社長が言うには、
「国家試験対策のカリスマ講師で、広い人脈を持った八木さんが来てくれたことで、もしかしたらその人脈やカリスマを看護師の人材紹介に活かせるかもしれないという“欲”も頭をよぎった。
しかし、そんな方針ではきっと八木さんはついてきてくれない。だからその“欲”を捨て去るために、人材事業は廃業にした。」
とのことでした。嬉しいですし、そんな社長の覚悟に応えなければとますます思うようになりました。

voice_photo_sawayaka06 「ステーションの成長に合わせ、水槽も今後さらに巨大化するそうです」
今後の目標、抱負について教えて下さい。

現在は、所長である私が一人で他のスタッフをまとめるような形になっています。今後それを部門ごとに組織化したいと考えています。
具体的には、看護部門とリハビリ部門を明確に分け、看護部門は私の下に副所長の役職を新設して、4チームを設置。さらに非常勤の看護師を20名付けます。
リハ部門にも療法士からなる部長職を据え、そこに5チームを置いて非常勤のリハ職を30名管理する構想に向けて準備しています。
現在の、意思疎通のしやすい環境はそのままに、ひとりひとりのキャパシティを無理なく使って拡大が可能な体制を目指しています。
早期にこの体制を整備し、平成29年の7月1日を目途に、看護師の訪問1,200時間/月、リハ職の訪問1.800時間/月、合計3,000時間/月の訪問を行う事業所へと成長することが、現在の目標です。

voice_photo_sawayaka07 「今後は更に組織的なステーション運営を目指す。リハ部門も強化。」
その他、メッセージなどをお伝え下さい。

既に述べた通りですが、在宅の分野はとても素晴らしいと思います。私自身も、最初は在宅にあまり興味が湧きませんでしたが、その魅力に気づくことができて本当に良かったです。
まだ、在宅を体験したことのない看護師、PT、OTの皆さんにも、ぜひ、在宅の素晴らしさを知ってもらいたいと思います。
ただし、利用者さんの選択肢として、在宅が常に最良かと言うとそうではありません。
最初の頃は、在宅を選んでいる利用者さんやご家族に在宅以外の選択肢を勧めることはできませんでしたが、気持ちが追い詰められているご家族は「病院に戻る」という選択をすることができません。
訪問看護師は在宅で活躍する存在ですが、時には在宅のプロである私たちが第三者の視点で「このまま在宅を続けるのは難しいと思います」「病院に戻りましょう」という提案をする必要があります。
これも、それぞれの利用者さんにとってより良い最期を迎えてもらうことを真剣に考える、在宅のプロ・訪問看護師だからこそできることだと思います。

そうした素晴らしい在宅の分野に関わる私たちは、利用者さんやそのご家族、地域の方々に愛され続ける、いつまでも綺麗で爽やかな存在でありたいと思っています。


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