訪問看護ステーションの決めごと”「企業理念」の持つ意味とは?

ケアーズの中村です。

皆様のステーションでは「企業理念」を定めていらっしゃいますか?
弊社にも「企業理念」に関するご質問を頂くことがあります。

例えば…

「本業(母体)と一緒の企業理念ではダメですか?」

「ステーションの理念はどう作ったらいいかわかりません」

「みんなで理念について話し合いましたがまとまりません」

「忙しいので今はまだ理念は不要だと思うのですが…」

などなど。

確かに「企業理念」をまとめ上げることは簡単ではないですし、他の実務もこなしながら忙しい中では大変です。

しかし、「企業理念」を定めることによる効果も、もちろんあるため、できる限り早期に設定することをおすすめしています。

本日は、“訪問看護ステーションの決めごと”「企業理念」の持つ意味と、その設定の仕方についてお伝えいたします。

訪問看護事業における「企業理念」の目的と効果とは?

ではまず、なぜ「企業理念」を定めなければならないのか、「企業理念」の目的と効果について考えてみましょう

「企業理念」とは、企業や組織の目的や存在意義についてまとめたもので、皆が同じ方向を向いて、同じ志を持つために、“心の拠りどころ”や“道しるべ”として定めるものです。

つまり、訪問看護ステーションの皆が別々の方向を向いてバラバラになってしまわないように、目に見える形で方向を示しているのが「企業理念」なのです。

訪問看護ステーションでは様々な役割を持つ職員が、一つの組織となって働きます。

経営者様、管理者様、看護師様、療法士様、事務担当様…
こうした個々人の経験やスキル、自己研鑽や努力はもちろん必要なのですが、それが一つの方向を向いていなければ、ステーションはバラバラになってしまいます。

ステーションがバラバラになってしまっては、利益が上がらず、経営が苦しくなるのはもちろん、利用者様に適正なサービスを提供することもできなくなってしまいます。

そこで、経営者からスタッフまでが同じ目的や志をもって、同じ方向に向かって進んでいる状態を作り、維持していくために、「企業理念」が必要となるのです。

“ステーションの決めごと”として何を設定するのか

それでは、「企業理念」を中心とした“ステーションの決めごと”として、どのようなものを設定すればよいのでしょうか?

代表的なものは、下記のようなものとなります。

(1)企業理念

(2)社訓

(3)運営方針

(4)行動指針

(1)は、ステーションのあるべき姿、(2)は、社員の指針、心構え、(3)は、事業所の業務運営上の目標、(4)は、業務遂行上心掛けるべき事柄、といった内容を示します。

こうした「企業理念」に沿って、組織全体や職員の行動を規定するのはもちろん、目的もそれに基づいて設定します。

また、職員だけでなく経営者様も「企業理念」に沿って、ビジョンの設定や、経営判断を下すこととなります。

内容の核は「顧客(利用者)とどう向き合うのか」、「社会とどう向き合うのか」、そして「組織内で(職員同士)どう向き合うのか」といったような「顧客」「社会」「職員」への姿勢を明らかとするものが一般的です。

また、「企業理念」はどんなに適切に設定しても、時間経過によって現実との「ズレ」が生まれるので、あまり頻繁に変更するのは問題ですが、状況によっては見直しを行うことも考えなければなりません。

どのように「企業理念」を設定すればよいかのか?

最期に、それぞれのステーションで、どのように「企業理念」を設定すればよいかをお伝えいたします。

まず、必ずしも上記の(1)~(4)すべてを一気に設定する必要はありません。

ただし、何もないのは職員の“心の拠りどころ”や“道しるべ”がないのと同じですから、最初の1つだけでもよいので、作りやすいものから作るようにしましょう。

上記でも述べたように、このステーションは

「利用者とどう向き合うのか」

「社会とどう向き合うのか」

「職員同士どう向き合うのか」

といった三者への観点から考えると決めやすいでしょう。

また、できるだけ経営者と管理者、スタッフ皆で考えて作るようにしましょう。

そうすることによって、各人一人一人に、ステーションの成長のために自分が原動力として頑張ろう、という感覚、私たちのステーションという愛着心が生まれるようになります。

それが仕事に対するモチベーションにつながり、ステーションの強みが出来上がり、現実としてステーションが成長するという好循環が生まれます。

それが組織の成長モデルの基礎となるのです。

さいごに

ケアーズではステーション運営を成功に導く様々な研修カリキュラムを構築しており、その中には「人的資源活用・管理」に関するカリキュラムもございます。

人的資源管理の側面から、チーム編成、インセンティブ、公正な待遇、ワーク・ライフ・バランスについて学ぶ場を提供させて頂きます。

本日、ご案内した内容も、人的資源の活用・管理において重要な要素となります。

「企業理念」を中心とした“ステーションの決めごと”の作成をスムーズに進める上でも、ぜひ、弊社カリキュラムを受講下さい。