【訪問看護採用メソッド】アンケートから考える、看護師の思考と採用戦略

ケアーズの中村です。

看護師に関わらず、人材を採用する際には、その対象となる人材の層について、きちんと理解しておく必要があります。

訪問看護ステーションの開業・運営に不可欠な、看護師や療法士等についても、考え・思考を理解したうえで募集・採用することが重要です。

弊社でも、そうした看護師の思考を読み解くため、昨年、現役看護師さん向けのアンケートを実施しました。

本日は、看護師さん向けアンケートの結果から、看護師さんがどのような思考をしており、どのような募集・採用戦略を取るべきなのか、それを探ってみたいと思います。

看護師さん向けアンケートの3つの質問

昨年実施した看護師さん向けアンケートでは、次の3つの質問を行いました。

<1> 生まれ変わったらまたナースになりたいですか?

<2> 退職経験はありますか? 

<3> 働きやすい時間帯は? 

では、質問ごとに看護師さんの回答を見ていきましょう。

<1> 生まれ変わったらまたナースになりたいですか?

この質問には、約60%の看護師さんが“また看護師になりたい”と回答しました。

その理由には「給料がいい」「安定している」といった条件面の優位性を挙げる声もありましたが、回答の多くはやはり仕事そのものにやりがいを感じていることを伺わせるものでした。

「患者さんのちからになれる」「人助けができる」など、看護師の本質を体現できていると思われる回答も複数ありました。

さらに、看護師の仕事がご自身に合っているような、「楽しい」「天職」といった回答も多くありました。

一方、“なりたくない”という回答は40%強。

「きつい割に給料が安い」「休みが不規則だし夜勤も大変」など、厳しい労働環境がその理由として多く挙げられました。

その他の理由としては、「やさしい医者が少ない」「責任が重い、精神的にもたない」などのメンタル面の理由も多く挙がっています。

そして、以外に多かったのが「他の仕事にも就いてみたい」という声。

しかし、現実的にはナースとして生きていく人が大半であることを考えると、これは、興味はあっても他職種への転職には踏み切れない看護師さんの、強い“憧れ”を表しているように感じます。

<2> 退職経験はありますか? 

現実的なこの質問には、65%の看護師さんが“ある”、残りの35%が“ない”と回答しました。

“ある”と回答した方の理由には、「人間関係の悪化」、「勤務体系」「給料」「待遇」への不満や、「体力的にきつい」等、現職場への不満、あるいは「結婚」「出産」「育児」といった生活環境の大きな変化が、その大半を占めました。

「体調不良」という理由も散見でき、過酷な勤務で体調を崩して、退職を余儀なくされるケースも一定数あることがわかりました。

「体調不良」が原因の方の中には、看護師として職場復帰できずにいる方も含まれるかもしれません。

退職経験なしの方々の声では、「今の職場に満足している」「職場環境が良い」などが多数。

いくつかの「仕事が楽しいから」という声も見られました。

「転職してもうまくいくかわからない」「転職が面倒」といった消極的な理由もありましたが、最初の職場にある程度満足している看護師さんも多いことが伺えます。

<3> 働きやすい時間帯は? 

この最期の質問では、想定通りの回答が得られました。

もっとも多かった回答は、9:00~18:00の日勤希望で47%。

次いで29%がフレックスタイム、20%がパートタイムを希望し、これら上位3つの回答で約97%を占めています。

こういった希望を踏まえて考えると、訪問看護は日勤かつフレキシブルな勤務時間体系を取りやすいため、多くの看護師さんにとってメリットのある職場と言えそうです。

日勤であれば「生活リズムが狂わない」「体内時計が狂わない」で済みますし、「友人と時間が合わせやすい」等、生活スタイルの安定にもつながります。

また、フレックス・パートを希望する方は、その殆どが「子どもが幼稚園や学校に行っている間だけ働きたい」「家事と両立させたい」など、育児や家事との両立をその目的としています。

こうした様々な目的やメリットに合った仕事は、一般的な病棟勤務などでは実現しにくい側面がありましたが、訪問看護ではその実現が比較的容易にできます。

訪問看護で働くことによって、このように多くのメリットを受け、ワークライフバランスを維持することも可能となります。

さいごに

以上のように、今回は看護師さんに対して実施したアンケート結果をご覧頂きました。

訪問看護は労働条件面では、看護師さんの希望をかなり満たせる仕事と言えます。

一方で、今の職場に満足している看護師さんや、訪問看護についてあまりよく知らない看護師さんは、訪問看護への転職に消極的になりかねないこともアンケート結果からわかりました。

訪問看護への転職をおすすめする場合には、訪問看護の仕事のやりがいや、社会的意義などをわかりやすく説明し、しっかりと看護師・療法士の心に訴えかけることも必要であるようです。

今回のアンケート結果を参考に、こうした看護師さんの特性を理解して、積極的な訪問看護ステーションのPRを進めて頂ければと思います。